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2024.06.24

  • 健康

メタボが認知機能を低下させる!?

みなさま、こんにちは。

まにわクリニック院長の馬庭です。

年齢を重ねるごとに心配になるのが

認知症

です。

さまざまな治療薬が開発されていますが、どれも十分な効果が得られているとは言えない状況です。

ですので、認知症にならない、予防をすることが重要となります。

そこで注目したいのが、メタボリック症候群と認知症の関係です。

生活習慣の乱れによって、若くしてメタボになる方が多く存在します。

もし、メタボが認知症になってしまう一因だと知ったら・・・

今回はメタボと認知症の関係について解説します

1. なんでメタボになる

まずはじめに、なぜ人はメタボになるのかを説明します。

メタボリック症候群(メタボ)とは、内臓脂肪がたまり、そこに代謝機能が障害されて、高血圧や糖尿病、脂質異常などが合併した状態を指します。

内臓脂肪が蓄積してくると、ウエスト周りが太くなるため、健康診断などではウエスト径を測定することが必須となっています。

でも、アジア人女性では、ウエストが太くなくても内臓脂肪が貯まる人が多いため、注意が必要です。

では、なぜ内臓脂肪がたまるのか?

それは食事をした後に血糖値が上昇してしまうからです。

食事をすると血糖値は上昇します。しかし、正常な人では血糖値は80-140mg/dlの範囲でコントロールされています。

しかし、食生活の乱れや運動不足、睡眠不足など生活習慣が乱れてくると、食後を中心に血糖値が急上昇します。

不要な血糖は肝臓で脂質(中性脂肪)に変換されます。これが脂肪の蓄積につながり、人はメタボになっていくのです。

メタボになると、カラダの中で慢性的な炎症を起こしやすくなります。
炎症は老化の主要な要因とされています。

癌も、認知症も炎症が続いた結果発症する可能性が高くなるのです。

2. メタボと認知症の関係

先にも述べたように、認知症は脳の慢性的な炎症の結果生じてくると考えられています。

そこで今回は2024年6月19日に発表された論文をご紹介します(Diabetes Care 2024 Jun 19.)。
この研究では、認知症を発症していない成人を対象として、メタボリック症候群と脳神経の画像、認知機能との関連が調査されています。

データは英国に登録された37395名の血液データ、身体データ、認知機能データ、脳のMRIデータを抽出して評価されています。

その結果、メタボリック症候群をもっている人は

1)脳全体の容積が小さく、脳での情報処理能力が低下する可能性
2)脳の血流が低下し、認知力が低下する可能性
3)記憶に重要な海馬の容積が減少しており、短期記憶や情報を思い出して繰り返す能力が低下
4)情報を処理する能力の低下
5)国語力や数学力の低下
6)写真や図表などの非言語情報を理解する能力の低下
7)計画や問題解決を行う能力の低下

などが認められました。

メタボになるとすぐに認知能力が低下するわけではありませんが、長年のカラダのアンバランスが認知症を引き起こしてしまうのですね。

3. まにわクリニックからの提案

認知症は発症してからでは手遅れです。
もちろん治療薬は日々開発されていますが、満足するような結果が得られているものはありません。

つまり、ならないようにしていく必要があります。

認知症は、症状が出現する20~30年前から徐々に脳の機能が変化しているといわれています。
多くの症例で60代以降に発症しますので、30代からのケアが必要です。

メタボにならないようにケアするのも30代からの生活習慣が重要となってきます。

まにわクリニックでは血液検査などから不足している栄養素、障害されている体内バランスを評価し、健康的に継続して減量したり、脂肪を減らす

メディカルダイエット外来

を行っています。

短期間だけ痩せても意味がないですし、
ダイエットした結果、不健康になってもいけません。

でもちまたには体重の低下だけに主眼をおいた内容が散見されます。

ぜひ、より良い未来に向かって一緒に取り組みませんか?

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

まにわクリニックでは、栄養サポート、サプリメントのご提案、栄養状態のチェックなどを行っております。気になるかたは一度ご相談ください。

 

〒562-0036 大阪府箕面市船場西2丁目3-9 箕面船場西メディカルセンター2F

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