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2024.03.24
- 健康
唾液コルチゾール検査とは
● そもそもコルチゾールってなに?
コルチゾールとは、腎臓の上にのっかっている小さな臓器「副腎」から分泌されるホルモンです。
コルチゾールには
1. エネルギーの産生を促す
2. タンパク質や脂質を分解して糖に変える働きを強める
3. 免疫を調節し、過剰な炎症やアレルギー反応がでないようにしている
4. ストレスに対抗する
5. 血圧を維持、上昇させる
などの働きがあります。
● 副腎からコルチゾールが十分に出せなくなる状態「副腎疲労」
長期的にストレスがかかったり、気づかない程度の弱い炎症がカラダの中で続いていたり、不規則な食生活を続けることで、コルチゾールは消耗していきます。
当初は必要に応じてコルチゾールを分泌することができますが、だんだん出せなくなっていきます。
これがまさに「副腎疲労」と呼ばれる状態です。
必要なときに、必要な量のコルチゾールが出せないため
「朝がおきれない」
「朝よりも夕方の方が調子がよい」
「低血糖がある」「やる気がでない」
「十分に寝ているのに疲れがとれない」
「いつも疲れている」
「ストレスに対処できなくなった」
「性欲が低下した」
「病気や怪我が治るのに時間がかかるようになった」
などの症状を認めるようになります。
● 副腎疲労がもたらすカラダの不調
コルチゾールが十分にでなくなることで
● ストレスに打ち勝てなくなり、今まで出来ていたことができなくなってくる
● 老化の主要な原因である炎症を抑えることができなくなり、カラダのあちこちが老化していく
● 他のホルモンにも影響を与えるため、ホルモンバランスが崩れ、甲状腺機能異常や月経前症候群に代表される性ホルモン異常がでてくる
● タンパク質が消耗していき、筋力低下、消化酵素低下(消化不良)、ホルモン分泌量の低下がでてくる
● 免疫が低下するため、普段は影響を受けない病原体(カンジダなど)の影響を受けたり、今まで大丈夫であった物質に対してアレルギー(食物、化粧品など)がでてくる
などの弊害を生み出します
● 副腎疲労のステージ
副腎疲労の程度によってステージが存在します。
ステージ1では、ストレスがかかっても十分に対応できる時期です。
ステージ2では、仕事や生活はできますが、これまでのようなパフォーマンスが発揮できなくなってきます
ステージ3では、通常の生活にも支障をきたすようになり、仕事や学校などが休みがちになります
ステージ4では、ほとんど家から出れなくなり、入院も推奨されるような状態です
● 当クリニックで行う検査とは
通常コルチゾールには日内変動(1日の中で値が変動している)が認められます。起床時が一番高く、以降夕方にかけて徐々に低下していきます。血液検査では通常1回しか測定できません。これでは日内変動を加味することが出来ないため、基準値を幅広く設定しなければなりません。
これでは必要なときにコルチゾールが出せているかが評価できないのです。
まにわクリニックでは、唾液のコルチゾール検査を複数回行うことで、日内変動を評価し、より詳細にコルチゾールの変動をみることができます。
採取は自宅で行っていただきますので、長時間病院にいる必要もありません。
● 検査方法
起床時、昼食前、夕食前、明前の4回、唾液を採取するだけで簡単に検査することができます。検査結果が出るまでに3週間程度必要です。
● 費用
26,000円(税込28,600円)