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2024.01.31
- 健康
花粉症の方必見!対策におすすめの栄養素
みなさん、こんにちは。
まにわクリニック院長の馬庭です。
そろそろ花粉の季節になってきましたね。
私ももともと花粉症がひどかったので、花粉症をお持ちの方の気持ちは痛いほどよくわかります。
薬を飲まないと目は痒いし、鼻は詰まるし・・・。
でも薬飲むと喉は渇くし、眠気もでてくる。
今回はそんな花粉症の方におすすめの栄養素を解説します。
1. 花粉症とは?
まずはじめに、花粉症はなぜ生じるかを説明します。
花粉症は、免疫系の過剰な反応によって引き起こされるアレルギー性の疾患です。
主に花粉やその他のアレルゲン物質(アレルギーを引き起こす物質)に対する過剰な反応が原因となります。
1) 暴露:
花粉症の人がアレルゲンに曝露されると、免疫系は異物としてそれを認識します。免疫系は身体を守るために働くため、本来は有害な病原体と同様に花粉を攻撃しようとします。
2) 抗体の産生:
免疫系は、花粉などのアレルゲンに反応する特定の抗体であるIgE抗体を産生します。この抗体はマスト細胞と呼ばれる細胞に結合し、次に同じアレルゲンに再び曝露されたときに過剰な反応を引き起こすシグナルを送ります。
3) 炎症反応:
アレルゲンに再曝露されると、マスト細胞が活性化され、ヒスタミンなどの炎症性物質を放出します。これにより、鼻や目などの粘膜組織が炎症を起こし、くしゃみ、鼻水、かゆみなどの症状が現れます。
花粉症の人々は、一般的に免疫系がアレルゲンに対して過剰反応する傾向があります。
そして免疫が過剰に反応してしまうには原因があるのです。
2. 花粉症の方で起こっているカラダの変化とは
先にも述べた通り花粉症では過剰な免疫反応が生じています。
その要因として考えられるのは
① 免疫を調整するための栄養素が不足している
② 病原体や毒素とそうでないものを識別するための機能が障害されている
などが挙げられます。
免疫を整える上で大切なのは「ビタミンD」や「短鎖脂肪酸」です。ビタミンDや短鎖脂肪酸は過剰な炎症がおこならないように調節してくれる作用が認められています。
カラダにとって有害なものか、そうでないかを識別するために重要になってくるのは腸内環境です。
腸は必要なものはカラダにとりこみ、不要なものはカラダに吸収させないように働いています。また、過剰に免疫が働かないように免疫機能の調節も行っています。
そう、花粉症を始めとするアレルギー疾患の方の多くは腸内環境が乱れています。
結果、腸の防御機能が失われ、花粉やホコリなどが体内に侵入し、本来は過剰に反応する必要のない物質に対して炎症反応を示すようになります。
先にでてきた短鎖脂肪酸を豊富に作り出してくれているのが腸に存在する善玉菌(共生細菌)です。
腸内環境が悪化することでこれらの善玉菌も数がへってしまい、免疫の暴走が始まってしまうのです。
3. 免疫を整える
よって、私が考える免疫を整えるためにすることは
① ビタミンDを補う
② 腸内環境を改善させる
ことです。
まずは腸の環境を良くして、本来体内に侵入してくるはずのない物質をブロックします。
そして過剰な免疫反応が起こらないようにビタミンDや短鎖脂肪酸を充足させます。
4. 花粉症でするべき対策法とは
まずはビタミンDを充足させるために行うことです。
食材では鮭やサンマなど、脂の多い魚を摂取することがおすすめです。レバーなどにも含まれていますが、含有量としては魚に軍配があがります。
それ以外ではしいたけなどのきのこ類にも含まれていますが、魚にはおよびません。
日光を浴びるのも1つです。しっかりと外にでて太陽の光を浴びましょう。
ただし、冬場や緯度の高い地域では、下の図のように長時間太陽に浴びる必要があり、現実的ではありません。
長時間になると皮膚がんのリスクや日焼け、肌荒れの原因にもなりますしね。
これだけビタミンD不足がまん延している現代社会では、サプリメントでの補給もおすすめです。
ただし、容量や血中ビタミンD濃度、血中カルシウム濃度などには注意が必要であり、医師にアドバイスしてもらった方が安全であると考えます。
続いて腸内環境を改善させるために行うことです。
大事なことは、「5つのR」です。
Remove(除去):腸を荒らす原因物質をいれない(グルテンやカゼイン、砂糖、人工甘味料など)
Reinnoculate(導入):善玉菌(共生細菌)を補う
Replace(補充):消化酵素を補充して消化をたすける
Repair(修復):腸の再生を促す
Retain(繰り返し):上記を繰り返す
導入にはプロバイオティクスやプレバイオティクスを補うことが良いでしょう。
補充にはカラダにあった消化酵素の補充が有効です。
修復のために必要な栄養素としては、
ビタミンA
亜鉛
グルタミン(アミノ酸)
です。
5. 私のおすすめ
サプリなどを使用していてよく耳にするのが、
「わたしにはあまり効かなかった」
という内容です。
なぜでしょうか?
それは
「人は千差万別であり、遺伝子、生きてきた環境、食べた食事、暴露された環境毒素なども同じ人はいない」
からです。
あなたが受けている影響や不足している栄養素、障害されている臓器は、あなた特有のものです。
それを一様に同じようなサプリで補っても効く人もいれば効かない人もいるのは当然の結果です。
私がおすすめしたいのは、
あなたが不足している栄養素はなにで
あなたが不足している善玉菌はどのようなもので
あながの腸がうけているダメージはどの程度なのか
を知ることです。
まずは自分の状態をしり、自分の弱い部分を補うために必要な栄養素やサプリを補充するほうが効果的です。
いかがでしたでしょうか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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