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2023.09.29

  • 健康

キレーションであなたの血管をアンチエイジング!?

みなさん、こんにちは。

まにわクリニック院長の馬庭です。

心臓の病気も、脳の病気も血管の老化が原因で発症していきます。

一度病気になってしまうと、一生薬を飲まなくてはならないですし、心臓病なら息切れや動悸、脳の病気なら麻痺やしびれ、痛みが残り生活の質(QOL)を著しく低下させてしまいます。

つまりは、若いうちから血管のアンチエイジングが重要になってきます。

今回は血管アンチエイジングに有効なキレーション療法について解説します

1. 血管が老化するとは

若い方の血管の特徴は

しなやか

伸び縮みがスムーズ

しっかりと血液を送ることができる

などがあります。

血管自体が柔らかいのでしなやかさがあり、伸び縮みがスムーズなので、血圧が上がりすぎず、必要なときには血圧が下がりすぎないように縮んで血圧を維持してくれます。

血管の中(内腔)も保たれているため、しっかりとカラダの隅々まで血液を送ることができます。

では、血管が老化するとどうなるのでしょうか?

1つ目の変化は、血管のしなやかさが失われ、硬くなっていきます。
そう、いわゆる「動脈硬化」と呼ばれるものです。

血管が硬くなるので、伸び縮みがスムーズにいかず、必要以上に血圧が上がりすぎてしまう高血圧を起こしたり、立ち上がったときに血圧が維持できず、立ち眩みなどの原因になります。

2つ目の変化は、血管の壁が脆くなるという変化です。脆くなった血管の壁は破れやすかったり、コブになりやすくなったりします。そのために出血をしたり、瘤(コブ)を形成していきます。

3つ目の変化は、血管の壁に脂質(あぶら)が蓄積したり、カルシウムの塊が蓄積(石灰化)し、血管の内腔が狭くなっていきます。そのために血液を必要な場所に十分送れなくなっていきます。

点滴療法箕面

2. 血管が老化すると・・・

血管が老化するとどうなるのでしょうか?

点滴療法

先にも少し触れましたが、血管が硬くなることで
「高血圧」
「ふらつき」
などを起こしやすくなります。

血管が脆くなると出血やコブになりやすくなるため
「脳出血」
「くも膜下出血」
「大動脈瘤」
「大動脈解離」
などを起こしやすくなります。
脳出血やくも膜下出血を起こすと、脳に永続的なダメージを残すばかりではなく、最悪死にいたります。

大動脈瘤とは、心臓からでた大きな動脈のことで、気づかない間にコブを形成し、最終的には破裂してしまいます。破裂すると突然死に至る可能性もあります。

大動脈解離とは、大動脈に壁の一部が裂けて激痛が走り、こちらも最悪死に至ります。

血管の中身が狭くなることで、血流が制限され
「脳梗塞」
「狭心症、心筋梗塞」
「下肢閉塞性動脈硬化症」
「網膜症」
「慢性腎臓病、透析」

などを起こす可能性があります。
いずれの病気も寿命を縮めたり、生活の質を極端に下げてしまったりします。

恐ろしいですよね。

3. キレーション療法とは

点滴療法箕面

キレーションは解毒(デトックス)方法の一つです。
合成アミノ酸であるEDTAを使用し、危害を及ぼす金属を取り込み、体外へ排泄させる治療です。

EDTAを用いたキレーションにはNa-EDTAとCa-EDTAの2種類があり、重金属解毒、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症、加齢による視力低下、糖尿病性血管障害などに対して使用されています。
主にNa-EDTAキレーション療法は抗動脈硬化、Ca-EDTAキレーション療法は有害重金属排泄を目的として使用されています。

4. キレーションの血管アンチエイジング効果

血管の老化(=動脈硬化)が進んでしまう要因の1つに、過剰なカルシウムの血管内沈着(血管内にカルシウムが溜まってしまう)ことが挙げられます。

Na-EDTAキレーション療法を行うことで血管内に溜まっているカルシウムを取り出し、体外に排泄することで血管アンチエイジング効果があると考えられています。

また、カドミウムなどの有害重金属も排泄されることから、そのことも血管アンチエイジング効果を増強していると予想されます。

キレーション療法の歴史は古く、1893年にキレーションの概念が提唱され、1940年代に鉛中毒に対する治療が報告されています。
1950年代には心臓疾患に対する有効性が報告され、以降さまざまな疾患に対して有効性が報告されています。

最も近年行われた大規模研究にTACT studyがあります(JAMA 2013;309:1241-50.)。
10年にわたる研究で、心筋梗塞の既往を有する50歳以上の1708人に対して、Na-EDTAキレーション療法とプラセボ(効果のない偽薬)を比較した研究です。キレーション療法は毎週1回を合計30回、それ以降は2~8週に1回の間隔で10回行われています。
55ヶ月の観察中に死亡、心臓発作、脳卒中発作の発生率を比較しています。

結果はキレーション療法を行った患者の方が18%も発生率が低くなるものであり、大方の予想を覆す内容となりました。
これまで「得体の知れないもの」として、多くのアメリカ人医師がその有効性を認めてこなかったこともあり、当時のアメリカでもその内容がニュースになりました。

その後の追加報告で、糖尿病を有する患者の場合、その効果がさらに大きくなったことが示されています(プラセボと比較し、イベントの発症が41%低下)(Circulation 2015;131:e505-6)。

5. 実際にキレーションを受けるためには

キレーションを行うためには、血液検査を含めた状態の把握が必要です。

また、キレーションは他の重要なミネラルも排泄されてしまうため、サプリメントを使用したミネラルの補給が必須となります。

費用も8,000~18,000円と安くはありませんが、血管の老化がさまざまな病気の原因であることを考えると、決して高い投資ではないと思います。

人生100年時代、自分への投資がもっとも必要ではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか?

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

箕面・船場・千里中央・吹田・豊中にある まにわクリニックでは、若々しいカラダを作りたい方に対して、さまざまな検査や栄養サポート、サプリメント処方、点滴療法を行っております。

無料相談も行っています。キレーションについて詳しく聞きたい方、興味のある方、実際に治療を受けてみたい方など、お気軽にご連絡ください。

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