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2023.09.19

  • 院長ブログ

ブログ文章がん治療と高濃度ビタミンC点滴

みなさん、こんにちは。
まにわクリニック院長の馬庭です。
ビタミンCががん治療に効果をもたらすと聞いたらどう思いますか?

「本当かよ」

と思われる方も多いのではないでしょうか。
実際私もそう思っていました、実際の症例やデータをみるまでは・・・

今回は、がん治療における高濃度ビタミンC点滴の可能性について解説します。

1. ビタミンCとは?

高濃度ビタミン

ビタミンCはヒトの体内では合成することのできない栄養素です。

遡ること大航海時代、長期間の船上生活のためにビタミンCが不足し、壊血病という病気(歯茎、皮膚、粘膜などから出血したり、免疫力が低下し、死にいたる病気)で多数の船員が亡くなったことがきっかけで発見されたビタミンです。
欠乏にならないために1日100mgのビタミンC(レモン約1個分)を摂取するように厚労省が提示しています。

では、これ以上のビタミンCの摂取は無意味なのでしょうか?

ビタミンCにはさまざまな役割があることが報告されています。

● コラーゲンなどのタンパク質の合成
● 特定の脳内ホルモンの合成
● 副腎ホルモンの合成
● 抗酸化作用(カラダをさび付かせない)
● 免疫機能の強化
● 腸からの鉄の吸収
● 動脈硬化の不安定化を防ぐ
● 血管を拡張させる
● がん細胞を死滅させる(高濃度の場合)

体内でのビタミンC濃度は、臓器によって異なります。濃度が高い臓器ほど、ビタミンCの需要が高い臓器といえます。そして、体内に吸収されたビタミンCは濃度の高い臓器から優先的に使用されます。カラダの中で一番濃度が高いのが白血球(免疫の番人)です。つまり、白血球のビタミンC濃度が十分でないと、脳や副腎、皮膚にはビタミンCは供給されないのです。厚労省の摂取基準は、健康体でストレスもかかっていない人に必要な最低限の量となっており、ビタミンCが持つさまざまな効果を得るには、全く足りていないのです。
ビタミンCには、血液の濃度によってカラダに与える効果が異なることもわかっており、その一例ががん細胞に対する効果です。ビタミンCの血中濃度を非常に高く(400mg/dl)にすることで、がん細胞が死滅することが報告されています。

2. がん治療における高濃度ビタミンC

ヒトやマウスの実験により、高濃度のビタミンCは、正常なヒトの細胞には障害を与えずに、がん細胞のみ障害を与えることが示されています。

高濃度ビタミン

これは動物実験だけではなく、実際の白血病患者に対する化学療法の補助治療として高濃度ビタミンC点滴を用いた研究でも予後の改善効果が示されています。

高濃度ビタミン

急性白血病患者に対してデジタビン単独と、デシタビン+高濃度ビタミンC点滴を投与した症例に対する寛解率、生存率に比較
Leukemia Research 2018;66:1-7

白血病に限らず、高濃度ビタミンC点滴療法によって

● 乳がん(In Vivo 2011;25:983-90.)
● 膵臓がん(Cancer Chemother Pharmacol 2013;71:765-75.)
● 卵巣がん(Sci Transl Med 2014;6:222ra18)

などさまざまな悪性腫瘍の発育を抑制、減少させることが多数報告されています。

また、抗がん剤治療に高濃度ビタミンC点滴療法を併用することで、抗がん剤の効果を増強したり副作用を軽減することが、さまざまな悪性腫瘍で報告されています。
抗がん剤の治療を行う上で、副作用の頻度や強度が治療継続できるかどうかの大きな要因となります。
つまり、悪性腫瘍に対する標準治療を行う上で、高濃度ビタミンC点滴療法は非常に有効な支持療法となるのです。

さらに、さまざまな種類のがん患者に対して、高濃度ビタミンC点滴療法を行うことで、全般的な健康度、疲労感、痛み、不眠などのスコアが有意に改善し、結果としてがんと戦いながらも仕事を継続することができることが日本からも報告されています(Personalized Medicine Universe 2012;1:49-53.)。

このような効果が期待できることから、2016年に点滴療法研究会が主導となって行われた医師・歯科医師の意識調査で、

9割の医師・歯科医師が「もし自分ががんになった場合に、手術・放射線療法・化学療法などの標準治療以外の治療を受ける」と回答しており、

その内7割が「高濃度ビタミン C点滴療法を受ける」と回答しています。
普段からがん患者に向き合っている医師も受けたいと思っている治療であることがお分かりになると思います。

3. なぜ効くのか?

ビタミンCが体内に入ると、フェントン反応によって過酸化水素が発生します。
正常なヒトの細胞にはカタラーゼと呼ばれる酵素が豊富に存在し、発生した過酸化水素を無毒化します。

一方がん細胞にはこのカタラーゼが少ないことがわかっており、がん細胞内でも過酸化水素が分解されず、DNA合成の障害、解糖系(エネルギーを作る回路)の障害、ミトコンドリアの障害を引き起こし、がん細胞内にエネルギー不足を生じさせることで、がん細胞のみを選択的に死滅させることがわかっています。

4. 飲み薬と点滴の違い

これまで述べた効果は高濃度ビタミンCを点滴で投与した場合です。

ここで

「ビタミンCをサプリメントでたくさん服用すれば、別に点滴をしなくてもよいのでは?」

と疑問が生じます。

でも、点滴と内服では効果が全く異なるのです!

下の図はビタミンCをサプリで内服した時と、点滴した時の血液中のビタミンCの濃度の違いです。

サプリで高容量内服しても血中濃度は220μmol/Lで頭打ちになります。
しかし点滴の場合は容量を上げるほど、血中濃度も高くなります。

がん細胞が死滅するためには血液中のビタミンC濃度が400mg/dl以上必要であることが報告されています。

つまり、がん細胞を死滅させるくらいの高濃度を達成するためには点滴でなければ得られないということです。

だから高濃度ビタミンCを点滴で投与する必要があります。

もちろん、普段の免疫力をアップさせるために点滴を行わない日はサプリメントでビタミンCを補うことは大変有用です。

なので、私のクリニックでは高濃度ビタミンC点滴を投与しながら、サプリメントも取っていただいています。

最後に1つだけ注意点があります。
高濃度ビタミンC点滴はがん治療の標準治療(まず行う治療)ではなく、あくまで補助療法です。
高濃度ビタミンC点滴を受ければ、抗がん剤や放射線治療、手術を受けなくてもよいと言うわけではありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

箕面・船場にある まにわクリニックでは、「サプリメント外来」「点滴療法外来」「栄養療法外来」にてビタミンCのサプリメントや点滴をはじめ、あなたに必要な栄養素を判断し、提供を行っています。

無料相談も行っています。症状をお持ちのかた、興味のあるかたはお気軽にご連絡ください。

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