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2023.09.12
- 健康
あなたの老化度を知るために!骨年齢編
みなさん、こんにちは。
まにわクリニック院長の馬庭です。
あなたは実年齢、体内年齢 どちらを重要視しますか。
私は断然体内年齢です。
おなじ50歳の人が2人いた場合、体内年齢が若い人は見た目が若々しく、活力に満ち溢れています。
一方体内年齢が高い人は、見た目も老けており、どこか弱々しく、病気もしがちです。
今回は自分の老化度を知るためのシリーズ第5弾!
骨年齢編です。
1. バランスよく歳をとることが重要
よく「見た目が若い」
と言われる方いらっしゃいますよね。
老けて見える人と、若く見える人。何が違うのでしょうか?
それは、
体内年齢
です。
おなじ実年齢でも、体内年齢の若い方のほうが若々しく、活気に溢れています。
では、なぜ体内年齢に違いがでるのでしょうか?
原因は臓器やホルモン、神経などの老化のバランスに違いがあるからです。
体内年齢の若い方は、バランスよく歳を重ねていきます。
一方体内年齢が高くなるかたは、バランスがくずれています。
どれか一つでも老化が極端に進行してしまうと、他の臓器もそれに引きつられ老化していきます。
2. 骨年齢とは
骨の年齢について考える場合、子供なら実際の年齢に比べてどれくらい骨が成長しているかを見ますが、今回は「骨の老化」という観点からお話します。
骨を建物で例えると、鉄筋コンクリートです。
鉄筋の部分はコラーゲン、コンクリートの部分がカルシウムです。
骨は絶えず古い骨を壊し、新しい骨を作っています。
骨の老化とは、このバランスが崩れて「骨の破壊」>「骨の形成」となり、骨密度が低下したり、骨の構造物が傷んでもろくなる状態です。
3. 骨の老化は骨密度の低下だけではない
骨の老化でよく耳にするのが「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」ではないでしょうか。
骨の密度(骨道度)が低下して、骨の中身がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。
もちろん骨密度は非常に重要ですが、骨が老化するのは、骨密度の低下だけではありません。
先にも述べた通り、骨の質(骨質)も重要です。
いくら骨密度が保たれていても、鉄筋部分のコラーゲンが傷んでしまうと骨折しやすくなってしまいます。
4. 骨が老化する原因
では、骨が老化する原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
骨密度が低下してしまう原因でよく注目されるのはカルシウム不足です。
たしかにカルシウムが不足すると、骨がどんどんと薄くなってしまいます。
しかし、現代において一番問題なのはカルシウム不足ではありません。
問題なのは、骨に入ってくるカルシウムの量と、出ていくカルシウムの量が崩れていることです。
カラダの中を酸性に傾ける食品を酸性食品と呼びますが、カラダが酸性に傾くと、それを補正するために骨に貯蓄されているカルシウムが放出され、中性に戻そうとします。
なので、肉や加工食品、砂糖などを多く摂取していると、骨からどんどんとカルシウムが流出してしまいます。
また、加工食品には多くのリンが使用されています。リンが多くなると副甲状腺ホルモンの働きが抑えられ、体内へのカルシウムの吸収や維持力が低下してしまいます。
近年はビタミンD不足が指摘されています。ビタミンDもカルシウムの吸収や維持に重要なホルモンであるため、これが不足することで骨からカルシウムが流出してしまいます。
男性、女性ともに、歳をとるごとに性ホルモンが低下していきます。
男性ホルモンであるテストステロン、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンは健康な骨の維持に重要です。
これらのホルモンが不十分になると、骨密度が低下してしまいます。
一方、骨質の低下に関しては、「酸化ストレス」や「糖化ストレス」が問題になってきます。
詳しくは別のブログをご覧いただければと思いますが、
酸化ストレス=カラダのサビ
糖化ストレス=カラダのコゲ
です。
これらはコラーゲンを劣化させたり、コラーゲンの生成を低下させてしまうため、骨質が低下し骨年齢を上げてしまいます。
肥満、食生活の乱れ、喫煙、運動不足などは酸化ストレス、糖化ストレスを高めてしまいます。
一部の薬物にも注意が必要です。長期間のステロイドの使用や、胃酸を低下させる薬などは骨密度を低下させたり、必要なミネラルやタンパク質の吸収を阻害するために注意が必要です。
5. 対策
ではどうすれば骨の年齢を若く保てるのでしょうか
大事なことは
● バランスの取れた食生活
● 適度な運動
● 良質な睡眠
です。
酸性食品ばかりをたべていると、骨からカルシウムが溶けだしてしまいます。
肉や魚はもちろん大事ですが、食べ過ぎには注意です。肉や魚を食べるなら、野菜や海藻、豆製品などのアルカリ食品も食べるなどの工夫が必要です。
また、加工食品のとりすぎは、リンが過剰になり、骨を劣化させる原因になります。
ビタミンDを増やすには日光浴、イワシやサンマ、しらす、サケ、ブリ、しいたけなどがオススメです。ただし、近年は食事のみではビタミンDの維持が難しいため、サプリメントを使用するのもよいでしょう。
運動で骨に適度な負担をかけることは大切です。無重力状態では、一気に骨密度が低下することがわかっています。
散歩やスクワットなどのエクササイズは骨にとっても非常に良いのです。
カラダの修復には、良質な睡眠も重要です。寝ている間に分泌される成長ホルモンがカラダの修復を助けてくれます。
成長ホルモンがしっかりとでるためには良質な睡眠が不可欠です。
寝る直前までスマホやテレビを見ない、寝室を暗くする、湿度や温度を適切に管理することが重要です。
いかがでしたでしょうか?
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
箕面・船場・千里中央・吹田・豊中にある まにわクリニックでは、骨密度検査、血液検査や食事内容から栄養状態を解析し、栄養サポートを行っております。
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