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2023.06.29
- 健康
抜け毛や白髪が気になるヒト必見!対策方法
みなさん、こんにちは。まにわクリニック院長の馬庭です。
歳を重ねるごとに気になるのが「抜け毛」や「白髪」です。
私も白髪が増えてきました。鏡を見るたびに老化を実感する日々です。
今回は、抜け毛や白髪が気になる方に対策をお教えします。
1. 髪の毛の構造
はじめに、毛の構造について説明します。
毛は皮膚の一部であり、皮膚が陥入して出来た毛包から作られます。
毛包には毛を作る「毛母細胞」、色をつくる「色素細胞」、毛母細胞の活動を調節する「毛乳頭細胞」、毛周期や色素細胞の活動を制御している「毛包幹細胞」などが存在しています。
髪の毛は、一番表面の「キューティクル」、本体部分にあたる「コルテックス」、芯の部分にあたる「メデュラ」から構成されています。
キューティクルは角化した板状の細胞で層状になっており、損傷を受けるとツヤが低下します。
コルテックスにはメラニン色素が含まれており、メラニンの種類や量によって髪の毛の色がきまります。コルテックスが痛むと毛が切れやすくなったり、枝毛の原因となります。
メデュラは保温機能を担うとされており、メデュラがスカスカになるとツヤが低下するとされています。
2. 毛の周期
ヒトの毛は、1本1本が独立した毛周期をもっています。
成長期、移行期、休止期を繰り返しており、1本1本が独立しているため、一斉に抜けることは基本的にはありません。
毛は休止期になると抜け、生理的な1日の脱毛数は平均100本程度とされています。
ちなみに日本では秋から冬にかけて脱毛数が増えるそうです。
3. 抜け毛の原因とは?
抜け毛のタイプによっても原因が異なるとされています。
円形脱毛症の場合、正確な原因は不明とされていますが、自己免疫性疾患や遺伝性疾患などの説があります。
薬による脱毛の場合、抗うつ薬やスタチン(脂質異常の薬)、β遮断薬(高血圧、不整脈、心不全などの薬)などが報告されています。
男性型脱毛症(AGA)の場合は、男性ホルモン、遺伝、毛包エネルギー代謝低下などが挙げられます。
女性の脱毛の場合は、加齢やホルモンバランスの乱れ、AGA、精神的ストレス、栄養不良、甲状腺疾患、鉄欠乏、薬剤性、肝障害、腎障害、悪性腫瘍など、原因は多岐にわたります。
4. 白髪の原因とは?
毛周期の成長期では、色素細胞が増加しますが、移行期になると毛球部から色素細胞が失われていき、メラニンの産生がなくなります。
もし色素細胞に機能的な異常が生じると、白髪になると考えられています。
主な原因は、メラニン合成の異常、色素細胞の減少、酸化ストレス、悪性腫瘍、甲状腺疾患、生活習慣の乱れ、ストレスなどが挙げられます。
とくに活性酸素の蓄積からくる酸化ストレスの増大では、色素細胞の死滅を引き起こしてしまいます。メラニン産生自体でも活性酸素が作られるため、さらに環境ストレスによって活性酸素が増えると、もともと備わっている抗酸化力(活性酸素を除去する力)をオーバーしてしまうため、白髪や脱毛の原因となります。
5. 抜け毛が気になるあなたに必要な栄養素
栄養素では、ビオチンが欠乏すると脱毛や白髪が生じると言われています。
食品としては鶏レバー、豚レバー、卵黄、大豆、豆類、ナッツ類、しいたけなどが、ビオチンを豊富に含んでいます。
また、AGAではエネルギーの代謝が低下することが関与することがわかっており、ミトコンドリアの機能をあげるビタミンB群、マグネシウム、鉄、銅、マンガン、コエンザイムQ10、クエン酸、カルシウム、アミノ酸(タンパク質)の補給が重要です。
6. 白髪が気になるあなたに必要な栄養素
白髪に関しては、抗酸化力をつけることが重要です。ビタミンCやビタミンEなどの他にも、システインやセレンを多くふくむ、オニオンやガーリック、アブラナ科の野菜がおすすめです。
また、鉄や銅の不足でも白髪が増えるとされており、赤みの肉やレバーなどでこれらの補給も有効です。
急なダイエットは栄養のバランスを崩し、抜け毛や白髪の発生につながる恐れがあり、注意が必要です。
いかがでしたか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
食事やサプリメントなどを使用して、抜け毛、白髪対策をしたいものですね。もし気になることがあれば一度ご相談ください。