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2023.06.04
- 健康
意外と知らない、日本は有害金属に汚染されている!?
意外と知らない、日本は有害金属に汚染されている!?
水銀中毒で問題になった水俣病、カドミウムが原因のイタイイタイ病・・・
「公害汚染がひどかった昭和の時代にはあったけど、今は令和。それは昔のことでしょ」
と思っていませんか?
たしかに今は公害レベルの汚染はないかもしれません。でも、日本を含めた東アジアでは有害金属の汚染が問題になっていることをご存知でしょうか?
今回はそんな有害金属について解説します。
1. 日本は有害金属に汚染されている!?
日本の水道水はきれいだし、空気だって東南アジア地域に比べるとマシなのでは?
そう思われる方も多いのではないでしょうか。
残念ながら、私たちは知らないうちにたくさんの有害金属に暴露されています。
例えば、虫歯で治療をした場合、銀色のつめもので治療を経験された方もいらっしゃると思います。
2016年3月までは歯の詰めものに「アマルガム」が保険診療で採用されていました。アマルガムに含まれる水銀は、さまざまな毒性が報告されています。現在多くの場合は厚生労働省が出している基準値以下にコントロールされていますが、基準値以下でも内分泌を狂わしたり、甲状腺機能障害、脳毒性などが報告されています。
また、近年東南アジア、東アジア地域では水銀の排出量が増加しており、国際的な機関も継承を鳴らしています(Global Mercury Assessment 2018)。工業廃水に含まれる水銀が海に流れ、それを小魚が摂取し、さらにその汚染された小魚を大型魚(マグロ、くじらなど)が摂取することで、魚の体内に蓄積します。その魚たちが黒潮に乗って日本にまでやってきて、私たちがそれを食べています。
2. 有害金属による悪影響
有害重金属がカラダに蓄積していくと、多くの病気を引き起こしていきます。残念ながら、医療従事者を含め多くの日本人はこの事実を知りません(私も分子栄養学、オーソモレキューラー学を学ぶまで知りませんでした・・・)。そして、私たちの周りには有害重金属があふれています。マグロなどの大型魚には水銀が多く含まれていますし、2016年まで保険適応で使用されていた歯の充填物であるアマルガムには水銀が使用されています。古い水道管やヘアカラーなどには鉛が、階層にはヒ素、米(特に玄米)などにはカドミウムが含まれている可能性があります。このように日常生活の中で無意識に有害重金属を体内に取り込んでいます。
有害重金属とその影響、暴露される主な原因はこちら
有害重金属 | 健康障害の兆候 | 主な原因 |
鉛 | 貧血、不安感、めまい、イライラ感、免疫低下、骨や筋肉の痛み、頭痛、発がん | 有鉛ガソリン、殺虫剤、塗料、はんだ、油絵具、古い水道管、アクセサリー、蓄電池、ヘアカラー |
水銀 | 手足のふるえ、しびれ、集中力低下、不眠、視力低下、疲れやすい、情緒不安定、頭痛、言語障害 | アマルガム、大型魚(マグロ、メカジキなど)、電池、農薬、防カビ剤、柔軟剤 |
カドミウム | 脱毛、貧血、骨折、疲労、血圧上昇、神経過敏 | 喫煙、排ガス、メッキ工場、電池、米類、玄米 |
ヒ素 | 疲労、手足のしびれ、神経症状、胃腸障害、色素沈着 | 殺虫剤、除草剤、海藻、ひじき、野菜、果物 |
ニッケル | 無気力、発がん、疲労、下痢、不眠、皮膚炎 | 喫煙、マーガリン、NIcd電池、メッキされた金属アクセサリー |
有害重金属による主な障害はこちら
有害重金属 | 障害内容 |
鉛 | 高血圧、神経障害、腎機能障害、発がん |
水銀 | 神経障害、免疫・代謝障害、カンジダ、小児自閉症、短期記憶障害、冠動脈疾患 |
カドミウム | 腎機能障害、免疫低下、骨・軟骨代謝異常、血圧調節障害 |
ヒ素 | 皮膚がん、皮膚障害 |
ニッケル | 金属アレルギー |
アルミニウム | 脳神経障害(賛否あります) |
過剰な鉄や銅 | 活性酸素の増加、受容体障害、金属アレルギー |
3. 避けれない毒を制するには
残念ながら、海外に引越しでもしない限り、大気汚染や海産物汚染から逃れることはできません。また、海外には日本ではあまり問題にならない別の有害金属も問題もあるかと思います。
そう、今の地球に生きる以上、まったく毒のない生活は困難と言わざるを得ません。
ではどうしたらいいのでしょうか。
結論は、毒がからだの中に入ってきてもしっかりと解毒(デトックス)できるからだをつくることです。
有害金属を含め、毒素がからだの外に排泄される経路としては
- 尿
- 便
- 汗
- 皮膚
- 髪の毛
などがあります。
つまり
- 水分をしっかりととる
- 便秘をしない
- 運動やサウナでしっかりと汗をかく
- 抗酸化物質をとる、抗酸化物質を作れるからだにする
- ミトコンドリアの機能を向上させる
ことが重要です。
特に、脂溶性(油に溶けやすい)の毒物は脂肪や細胞の中に蓄積されやすく、排泄されにくい特徴があります。そのような毒素をデトックスするためには抗酸化力を強くする(サビないからだをつくる)ことが大切です。
また、細胞の外に毒素を排泄させるためにはたくさんのエネルギーが必要となります。からだの中でエネルギーを作ってくれている臓器はミトコンドリアです。なのでミトコンドリアの機能を高め、維持することが重要です。
4. デトックスに必要な栄養素とは
デトックスを高めるために必要な
- 水溶性食物繊維
- アブラナ科の野菜(キャベツなど)
- しょうが
- にんにく
- ビタミンB群
- マグネシウム(海藻、レバーなど)
- グルタチオン
などが挙げられます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
まにわクリニックではデトックスしたい方のサプリメント処方や点滴療法、栄養指導などを行っています。
ご興味のある方は是非ともご来院ください