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2024.11.27
- 健康
肝臓を強くするための3ステップ
みなさま、こんにちは
まにわクリニック院長の馬庭です
カラダにたまった有害物質をデトックスするにも
エネルギーを蓄え、それを使用するにも
ホルモンのバランスをとるのにも
肝臓の働きは大切です
肝臓は多少障害されても症状を出してくれません
でも障害があると知らない間にどんどんカラダのバランスが崩れていきます
今回は肝臓を強くするための3ステップを解説します
1. ステップ1~必要な栄養素を補給する~
肝臓の働きを良くするためには、使用される栄養素をしっかりと充足させることが大切です。
実に多くの栄養素が使用されますが、そのなかでも大切なのが
● ビタミンB群
● ビタミンC
● グルタチオン
● 含硫アミノ酸
● マグネシウム
です。
肝臓の機能を高めるためには抗酸化(カラダを錆びさせない)力を高めることが重要で、そのためにはビタミンB群、ビタミンC、グルタチオンなどが必要です。
また解毒を進めるためには含硫アミノ酸も必要です。
含硫アミノ酸とはメチオニン、シスチン、システイン、タウリンなどです。食材としてはレバー、魚類、卵、野菜(にんにく、たまねぎ、ブロッコリー、芽キャベツなど)に含まれています。
また、解毒にはたくさんのエネルギーが必要であり、そのためにはマグネシウムを充足させる必要があります。海藻類やごま、アーモンドなどに含まれています。
食材をベースに意識することが大切ですが、なかなか摂取量を確保することが難しい栄養素もあります。
その場合にはサプリメントで補給することも有用です。
ビタミンB群は水溶性のビタミンのため、高濃度のものを高純度で製造するためには手間がかかる栄養素です。
安いサプリメントの場合、内容量が少なかったり、表記通り含有していないものもあるため、信頼のおけるものを選ぶことをお勧めします。
当院ではクリニックや病院でしか購入できないクリニックサプリメントをおすすめしています。
ビタミンCは摂取量が増えるにつれて吸収率が低下していくという難点があります。
1g摂取しても40%くらいしか吸収されません。
商品によってはリポソーマル化して吸収率を高めてくれているものもあるので、その様な製品を取り入れると効果的です。
グルタチオンやマグネシウムも経口による吸収率が悪いため、こちらもリポソーマル化したものがお勧めです。
2. ステップ2~入口をふさぐ~
ステップ1で説明したように、肝臓の機能を高める栄養素を補給することは重要ですが、そもそも毒素をなるべく体内に入れず、肝臓を大忙しにさせないことも重要です。
現代社会では農薬や添加物、工場からの排出物など非常に多くの環境毒素に溢れています。
全てを排除することは不可能ですが、意識すればある程度避けることができるものもあります。
有機野菜を選ぶ、地元でとれた旬の食材を選ぶ、浄水器をつける、成分表示で添加物の少ないものを選ぶなど日々の生活で気をつけられることはたくさんあります。
もちろんコストは多少高くなりますが、健康でいることは豊かに暮らしていく上で最大かつ最も効果的な投資であると考えます。
また、入り口をふさぐ上で取り組んで頂きたいことは「腸活」です。
なぜ肝臓の機能に腸?
と思われる方も多いのではないでしょうか。
でもよく考えていただきたいのです。
腸は外界と体内をつなぐ入り口です。食べたものを分解し吸収する場所が腸なのです。
ですから、腸には必要なものを吸収し、不要なもの、毒性のあるものを入れない様バリアを形成しています。
では、腸内環境が悪化するとどうなるでしょう。
そう、腸に存在しているバリア機能が壊され、消化しきれなかった食物、口から侵入した毒素や病原体が体内に侵入していきます。
侵入してきた毒素を解毒し、排泄していく役割を担うのが肝臓です。
腸内環境が乱れてたくさんの毒素が侵入してくると一気に肝臓のキャパシティーは限界を迎えてしまいます。
肝臓に心地よく働いてもらうためにも、毒素の入り口をしっかりと塞ぐ。そのために腸活が必要なのです。
腸活については別の機会にお話できればと思いますが、是非腸に注目してください。
3. ステップ3~出口を確保する~
ステップ2では入り口のお話をしましたが、もちろん出口を確保することも重要です。
様々な出口が存在しますが、ここで強調したい経路は3つあります。
1つ目の出口は尿です。
体内に侵入してきた毒素は血流にのって腎臓に運ばれ、尿として排泄されます。
尿として排泄する働きを邪魔するのが脱水です。
ですからしっかりと水分補給をすることをお勧めします。
2つ目の出口は汗です。
汗も毒素を出すための大切な経路です。
運動をして汗をかいたり、サウナに入って汗を流すことはデトックスを行うのに有効です。
もちろん汗をかく前後にしっかりと水分補給やミネラル補給をすることを忘れないでください。
3つ目の出口は便です。
ここでも腸が重要です。毒素の一部は胆汁から腸へ排泄されます。その胆汁が便と混ざって体外に排泄されるのです。
もし便秘があったらどうなるでしょうか。
ご想像の通り、せっかく出てきた毒素が腸に留まってしまうため、毒素が再吸収されてしまいます。
ですから解毒能力を高めるためには毎日快便である必要があります。
腸内環境が悪化すると腸の動きを高めてくれる短鎖脂肪酸の産生量も低下し、便秘の原因となります。
出口をしっかりと確保するためにも「腸活」は重要です。
4. まにわクリニックからの提案
肝臓の機能を高めるために必要な3つのステップをご案内しました。
記載した栄養素を全て取り入れるのも一つの方法ですが、それでは非常に効率が悪いですし、中にはうまくいかない方もいらっしゃいます。
大切なことは
今の己の状態を理解する
ことです。
自分の弱点、弱っている箇所を見つけ、そこを強化していくことが重要であると考えています。
自費診療にはなりますが、血液検査や尿検査、便検査などを活用して肝臓の機能、毒素の影響、解毒に必要な栄養素の状態、腸内環境の状態などを把握し、個人にあった対処法を提案しております。
また、
当院では医療機関でしか購入できない安全性、有効性の高いサプリメントの提供をおこなっております。
肝臓の機能が心配な方、肝臓の機能を高めてデトックス能力を高めたい方、是非当院の栄養外来やサプリメント外来、点滴療法外来などを受けてみませんか?
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
まにわクリニックでは、血液検査や各種バイオロジカル検査などを評価しながら、その方にあった栄養サポート、サプリメントのご提案などを行っております。気になるかたは一度ご相談ください。