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2023.06.18

  • 健康

人工甘味料の真実とは

砂糖のかわりにカロリーのない人工甘味料でダイエット・・・これって安全?

みなさん、こんにちは。まにわクリニック院長の馬庭です。

よくスーパーやコンビニに「カロリーゼロ」「カロリーオフ」なんて記載された飲料水を見かけますよね。
砂糖は肥満や糖尿病が心配。だけどカロリーゼロなら太らないし安全。しかも甘くて美味しい。
そのような考えから人工甘味料が使用されている商品を愛用されている方もおられるのではないでしょうか。

でもそれって本当に安全なのでしょうか・・・

今回は、そんな「人工甘味料」について現在わかっていること、私の考えなどをお伝えします。

カロリーオフ人工甘味料

1. 人工甘味料とは

人工甘味料は、通常の砂糖や天然の甘味料に代わる甘味を与えてくれる人工化学物質です。これらの甘味料は、カロリーをほとんど含まずに甘みが得られること、砂糖に比べて非常に安価に入手できることなどから、低カロリーや無カロリーの食品や飲料に広く使用されています。

人工甘味料として使用されるものには、サッカリン、アスパルテーム、ネオテーム、スクラロース、アセスルファムKなどが代表的です。

サッカリンは世界で最初の人工甘味料です。砂糖の350倍の甘味と、痺れるような刺激の後味をもち、カロリーが無いことから炭酸入りゼロカロリーダイエット飲料水として多くの飲食物に使用されています。

アスパルテームは世界中の国で1万品目を超える食品で使用されています。砂糖の約200倍の甘味を持ち、カロリーも無視できるほど(4kcal/g)であることから、飲料水、アルコール類などに使用されています。

2. 人工甘味料で痩せる?

カロリーオフ人工甘味料

これまでに、人工甘味料を3ヶ月程度の短期間使用した研究では体重の減少を認めることが報告されています。しかし、体重が減量できても、インスリン抵抗性などの代謝に関わるパラメーターは改善しなかったとされています。また、半年以上使用した研究では、体重の減量は認めなかったと報告されています。
つまり、ごく短期的には体重は減少するかもしれませんが、長期的に使用すると、後に述べるカラダへの影響のために、減量効果がなくなってしまうと思われます。

3. 人工甘味料のカラダへの影響とは

人工甘味料を製造している企業が研究費を提供している研究結果では、「人工甘味料は安全である」と結論つけられています。
しかし、企業からの資金提供を受けていない研究結果は全く異なった見解を示しています。

人工甘味料を長期使用することで、糖尿病、心臓病、脳卒中、死亡率が上昇することが報告されています。

カロリーが無いのに糖尿病になるのはなぜ?

と思われた方もいるのではないでしょうか。
はっきりとした機序は解明されていませんが、人工甘味料の使用で腸内細菌叢のバランスが崩れてしまうことが報告されています。腸内細菌は私達のカラダに必要なビタミンを作ったり、腸の健康を維持するのに大切な働きをしています。ビタミンの不足や腸内環境が悪化することで血糖のコントロールが悪くなり糖尿病を発症しやすくなるのではないかと考えられています。

また、一部の人工甘味料には膀胱癌になりやすいことが報告されています。

さらに、人工甘味料とうつ病や多動との関係も報告されています。腸と脳はお互いに情報をやりとりしていることがわかっており、人工甘味料による腸内環境の悪化が脳にも影響を与え、うつや多動を引き起こすのではないかと考えられます。

4. 人工甘味料と子供

子供への影響はどうなのでしょうか。
発表されているデータは少ないですが、多少の体重減少には寄与するようです。ただし、肥満の改善には大きく貢献しないこと、健康状態を改善しないなどの報告がなされています。
大人でも長期の使用で糖尿病やさまざまな疾患のリスクをあげることを考えると、より多感な子供には使用しないほうが良いのではないかと考えています。

5. 人工甘味料と妊婦

女性の場合、妊娠への影響や胎児への影響が心配になるのではないでしょうか。
こちらもデータは少ないですが、人工甘味料の使用で早産のリスクは上がらないとされています。しかし、砂糖の代わりに人工甘味料を使用しても妊娠糖尿病のリスクは下がらないこと、出産後の子供に悪影響を及ぼす可能性が否定できないことなどが懸念されています。

母親の人工甘味料使用量が多いと、子供の喘息、アレルギー、認知機能が低下するなどの影響がでることが報告されています。

6. 人工甘味料の代わりに使うもの

では、砂糖の代わりになにを使用すればよいのでしょうか?

おすすめは「糖アルコール」です。

糖アルコールとは、一般的に、糖質が持つカルボニル基に水素を添加(還元反応)した糖質の総称です。

糖アルコールの種類としては、単糖を還元したソルビトールやキシリトール、二糖を還元したマルチトール、水飴を還元した還元水飴などがあります。

糖アルコールは、わたしたちが食する植物(果実や野菜、きのこ類など)に加え、動物性食品にも含まれており、食経験豊かな素材です。

糖アルコールの特徴は

・ 熱、酸、アルカリにつよい
・ 微生物の繁殖を抑える
・消化吸収されにくく、低カロリー

カロリーオフ人工甘味料

糖アルコールはもともと自然界に存在する物質であるため、人工甘味料に比べて安全性が高いと考えられています。

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